親の形見分け 遺品整理ブログ

親の形見をどのように扱い、次の世代へと繋げていくのか。その手順や方法に迷われる方へ、遺品整理の埼玉中央 店長の内藤と申します。こちらのブログでは、親の形見分けの具体的な手順や方法を、私たちの長年の経験を元に詳しく解説します。

初めての遺品整理に迷われる方の参考となるよう、実践的な知識と具体例をご提供しています。

親の形見分け

親の形見が決らないと遺品整理が進まなくなることがあります。親が身につけていた品を捨てることに罪悪感が生まれるからです。

「親の遺品が捨てられずに、3年間経ちました」
今まで2150件以上の作業を行いましたが、ときどき遺族の方より、伺うこともあります。

その理由の1つは、「生前はしばらく親が使っていなかった母親の洋服・衣類・父親のスーツなど」子供にとって不要に見えていたものまでが、遺品になった途端に光景が変わるからです。

母が残した遺品整理の時期

以前に作業をさせて頂いたお客様の話をご紹介します。

「両親が使っていた、洋服などの遺品を業者にゴミのようにガサガサと扱って欲しくはない。  そう思って、母の遺品整理を片付けられずに、躊躇していました。」作業後に、頂いたアンケートの最後の文章にありました。

遺品整理の実績ページに、お客様からいただいた感想を掲載しています。

親の形見が決められない辛さ

アンケートを頂いたさいたま市内の方の実家に見積もりで伺った際に次のようなことを伝えられました。

1.親の遺品を見るたびに、両親との思い出が蘇ってきて、胸が締め付けられる思いがした。

2.何を形見にしていいか、決まらないなかで、遺品の整理を進めると親がいなくなってしまった喪失感が押し寄せてきた。

3.実家に戻って遺品を見ると未だに親がいるような気持になってつらかった。

そのため、実家は誰も住まなくなって、3年近く月日が経っていると現地で聞きました。

親の遺品が捨てられず3年近く経っていた部屋
(※画像はイメージです。)

「今まで気持ちが気持ちの整理がつかなかったのですが、今回実家を売却する事に決めたため、今回お願いすることにしました」その様に伺いました。

お客様がかつて使っていた部屋に入ると、亡くなったご両親の愛情が伝わってきました。

娘さんが正月等で実家に訪れた際に、いつでもくつろげるようにと部屋の中が、「綺麗に整理されていたからです」その光景を見て、子供を想う親心もよく伝わってきました。

形見が決まらないと遺品整理が進まない

そういった光景と親との想い出が残っているリビング、押入れ、クローゼット内にある母親の洋服などを見ると「遺品整理が先延ばし」になることがあります。

親の形見が決まらないので、親の思い出が詰まっている遺品を見ると整理する申し訳なさを感じるからです。

実は、私自身も33年前に父親の遺品整理を経験した際に、同じ気持ちになったことがあります。

親が残した膨大な遺品を目のあたりにして、どのように進めていいのか呆然としていた記憶が遺っているからです。

親の形見分け方法

ここまで、形見分けが決らないと遺品整理が進まない背景をご説明しました。それでは具体的な方法について解説します。

親が残してくれた形見は、家族間で大切に受け継がれるものです。しかし、具体的な方法や適切な手続きを知らないと、思い出深い品々をどのように分けるべきか迷ってしまうことがあります。

形見分けは、ただ物品を分けるだけでなく、感情や思い出を共有し、故人の意志を尊重する行為です。

まず、全ての遺品を整理し、カテゴリーごとに分けることから始めます。家具、衣服、宝飾品、書類など、種類ごとに分けるとスムーズに進めることができます。

次に、各家族の希望やニーズを聞き、誰が何を持ちたいかをリストアップします。もし意見が合わない場合は、公平に分ける方法を検討しましょう。何よりも、亡くなった親の意向や思い出を大切にしながら、家族間でのコミュニケーションを密に取ることが大切です。

以下に手順をご説明します。円滑に進める上で参考になさってください。

形見分け手順

1. 遺品の整理:遺品を一箇所に集め、大きなカテゴリーに分けます。例えば、宝飾品、家具、衣類、書類などです。

2. 家族ミーティング:関係する家族を集め、各人の希望や考えを共有します。この段階で、特定の遺品に対する感情や思い出を尊重し合うことが重要です。

3. リスト作成:家族の希望をもとに、具体的に誰がどの遺品を受け取るかのリストを作成します。

4. 公平性の確認:すべての家族が納得できるよう、リストを再確認します。必要であれば、第三者の意見を取り入れることも検討します。

5. 形見分けの実施:最終的なリストをもとに、実際に遺品を各家族に渡します。

この手順に沿って、親の形見分けを進めることで、適切かつ円満に遺品を受け継ぐことができます。

親の想いを汲み取る – 形見分けの基準を定める

私たちは親の形見を選ぶ際に感情的になりがちですが、ある程度の基準やポイントを設けることで、その過程を少しでもスムーズに進めることができます。

以下に、親の形見を決める際の参考となるポイントをいくつか紹介します。

1.生前、親が気に入っていた品を思い出す

「生前にご両親が気に入っていた品、外出先にでるときによく使っていた品」を思いだしてください。

遺品整理、親の形見分け

直ぐ思い浮かばなくても、周りを見渡すと必ず何かがあります。
また、見つける際には3つの方法があります。

1.親が写っている写真やアルバムを見て、親が身につけていた衣服やアクセサリー、好きな食器や家具などを思い出すことができます。

2.親の部屋やクローゼットを見ることで、親が愛用していた衣服や靴、バッグなどを思い出すきっかけになります。

3.親の日記や手紙があれば、親がどのような物や場所に思い入れがあったか、どのような日常生活を送っていたかを知ることができます。

2.親の兄弟・親族に思い出を聞いて見る

よく遺品整理の現地に「叔父さん・叔母さん」が訪ねて来ることがあります。

すると親が子供の時に好きだったものや、親族の人に話していた思い出の品など、兄弟姉妹が知っていることがあります。

それまで決められなかった形見が、叔父・叔母さんの一言で、その場で決まったり、叔父・叔母さんに形見分けで渡したりする光景を何度も目にして来ました。

そのため、一人で決められないときには抱え込まずに、親族などに聞いてみてください。

まとめ
親族の中には、亡くなった親に関する情報をよく知っている人が多くいます。

親族に尋ねる方法で、親がどの形見に思い入れを持っていたか、どの写真が大切だったかなど、親の想いや思い出を知ることもできます。

そのため、親の形見分けに迷った場合には、親族に尋ねるという手順を踏むことで、親が望んでいた形見を選ぶことができます。

親族に話を聞くことで、親族同士でコミュニケーションを取り合う機会が増えることもあります。
さらに、親族に話を聞くことで、亡くなった親を思い出すことができます。

親の遺品整理がつらい

親族同士が親の思い出を共有することで、コミュニケーションが活発化し、家族の絆が強くなることもあります。

改めてお伝えすると遺品整理が先延ばしになる、最大の理由は「両親の遺品が捨てられない」からです。

その状況で、両親が気に入っていた遺品が見つかると「形見分け」の基準も明確になるので気持ちの変化が訪れることが多いです。

そして形見分けが決まると、少しづつでとはいえ気持ちの区切りがついてくる時期が来ます。

親の遺品を捨てる罪悪感

遺品整理は、故人を偲ぶ家族にとって大切な作業です。
それには、ひとりで抱えずに周りの人と相談して進めるようにしてください。

遺品整理の埼玉中央 店長ブログ

遺品整理は、多くの方が初めて経験することになるので、具体的な手順、開始時期や注意点について詳しく知る機会が少ないのが現状です。
これは多くの人々が直面する問題ですが、公に語られることはあまりありません。

そのため、こちらのブログでは、今まで2150件以上の作業を行ってきた経験豊富な店長が、遺品整理の実際のプロセスや進め方、そしてそれを支援するサービスについて、具体的に解説していきます。

また、『遺品整理で捨ててはいけないもの』から『遺品整理業者に依頼する際のメリット・デメリット』まで、正直にお伝えします。

遺品整理は感情的な面と物理的な面の両方で複雑な問題となります。しかし、その全てを一人で抱え込む必要はありません。

当ブログは、故人の遺品をどのように扱うべきか、その一部始終を導く手助けとなることを目指しています。

大切な故人の遺品処分にお困りの方は、どうぞ当ブログをご活用ください。

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